QCM6490セルラーエッジプラットフォームの適応開発・納入事例 | Obeita
納入済みプロジェクト。完成したハードウェアとソフトウェアは、試験でお客様と合意した要件を満たしました。新規プロジェクトの仕様は別途合意する必要があります。


Obeitaは、SG560Dスマートモジュール構成を用いたQCM6490セルラーエッジプラットフォームの適応開発を行い、納入しました。顧客要件の確認と契約内容の確定、キャリア基板のハードウェア・ソフトウェア設計、実機試験、合意した実装の納入までを実施しました。
モジュールを軸にしたエッジプラットフォームの定義
本プロジェクトでは、スマートモジュールと製品用キャリア基板の境界に重点を置きました。アプリケーション処理、セルラー接続、ディスプレイ・カメラ拡張には、整合した一つの構成が必要でした。Obeitaは、合意したハードウェア・ソフトウェアの適応開発を完了しました。公開されている構成は6層キャリア基板を示し、採用するモジュールのバージョンによって、該当するメモリー、ストレージ、無線機能、ソフトウェアイメージが決まります。
プラットフォーム資料には、Kryo 670による処理、Adreno 643グラフィックス、LPDDR4X/UFSのバリエーションが含まれます。これらのシリーズ内の選択肢は、選定可能な範囲を示すものです。すべてのメモリーまたはセルラーバリエーションが納入製品に含まれたことを記録するものではありません。
高速I/Oと共有ピンの制約
公開されているキャリア基板には、PCIe 3.0 ×2、タッチ対応MIPI DSI、カメラインターフェース、microSD、センサーバスが引き出されています。USB-C DisplayPort Alternate ModeはUSB1のみに割り当てられます。QSPIフラッシュはCAM0およびGPIO13/14/15/17と信号を共有します。記載のピン割り当てではQSPIフラッシュとCAM0は排他使用となるため、周辺機器の割り当てがハードウェア・ソフトウェア設計の重要な判断事項です。新しいキャリア構成を確定する前に、カメラとフラッシュの要件をこのマッピングと整合させる必要があります。
ソフトウェアイメージ、復旧、熱設計の統合
公開されている適応開発の方向性はAndroidとUbuntuです。Windows 11はファームウェアの未完了項目であり、本事例が即時対応を示すものではありません。データを破壊する書き込みや完全消去の前に、モジュール固有のQCN・無線設定を保存し、対応する復旧イメージと手順を確認してください。これらの記録を残さずに完全消去すると、セルラー通信の正常動作に必要な情報が失われる可能性があります。汎用OSイメージを、機器全体の完全なバックアップとして扱ってはいけません。
キャリア基板設計では、高速配線と実装の要件を、電源および熱設計の判断にも結び付けます。6層の積層構成、制御可能なファン接続、5–12 V入力の方向性が、設計上の特徴として記載されています。新しいキャリア開発の範囲には、高速配線のインピーダンス検証と電源過渡応答の確認を含め、対象筐体に合わせた連続負荷・温度測定を定義すべきです。
公開されている技術構成と設定
以下の表は、本プロジェクトで公開されている技術構成と選定上の条件を示します。オプション、バリエーション、設計入力値には記載の条件が適用されます。表に含まれていても、すべての選択肢が納入構成に含まれたことを個別に保証するものではありません。
| 項目 | 構成 |
|---|---|
| モジュール / SoC | SG560D / Qualcomm QCM6490を用いる方向性 |
| メモリーバリエーション | 4 / 6 / 8 GB LPDDR4X |
| ストレージバリエーション | 64 / 128 / 256 GB UFS |
| 高速I/O | PCIe 3.0 ×2、MIPI DSI、CSI × 2 |
| USBディスプレイ | DP Alt ModeはUSB1のみ |
| その他の拡張 | I2C/SPI、NFC、デュアルDMIC、UART、ファン |
納入した実装と検証の範囲
合意したQCM6490プラットフォームのハードウェア・ソフトウェア実装を顧客へ納入しました。実機試験を完了し、試験した機能が顧客の要求を満たすことを納入前に確認しました。この成果は、記載されたソフトウェア対応範囲を拡大するものでも、すべてのモジュールSKU、無線帯域、カメラの組み合わせ、温度条件での性能を示すものでもありません。
同様の製品では、正確なモジュール選定、周辺機器のピン割り当て、対象イメージ、復旧要件を合わせて決定すべきです。市場ごとの無線設定と筐体の制約も、そのプロジェクト向けに定義する必要があります。
同様のQCM6490プラットフォームのご相談
使用するSG560DモジュールのSKU、OS、カメラ・ディスプレイ一覧、導入国をObeitaまでお知らせください。これらの情報をもとに、キャリア基板の適応、ソフトウェア統合、実機試験の範囲を定義します。